「どこをみている?」
ちいさくちいさく相手の心音がきこえる。
耳で感じるよりも、体で感じる音の小ささ。
ぎゅっと引き寄せる彼の腕は震えている。
彼の指は、私の背の布を深くしわが寄るほど握り締めている。
私の指は対照的に、何も握っていない。
つよくも、よわくも。
彼の肩口からみえる。
窓と青、花瓶と赤。
「すこし、青におぼれていました。」
どくどく どくどく と。
心音が耳を犯していく。
プラトニック。
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2007/09/05
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